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updated 2016-08-06

美人な奥様

奥様の頼みとは・・
「本当にいけすかない奥さんなの。思わせぶりで、そのくせ、わたしの説明なんか、全然聞いていないの。
一生懸命喋っていたら、『わたしは、男性の勧誘員なら入るかも。ねえ、あなた美人だから、男性客を誘ったら?外務員の方でも、やり手の女性は、あっちの方もやり手だって噂ね』とこうなんですから」
「きっと、君がまだ若いから、ムキになってるのをからかったんじゃないかな。じゃあ、明日でも一緒にいってみるか」
「お願いします。今月、全然、契約がとれてないんです。あそこをターゲットにしていたんですけど、
奥さんが東京から引っ越して来てから、ご主人もコロッとかわっちゃって。わたしの予定も狂っちゃいました」
 ペソかいているのは、若い女子外務員であった。 どういう仕事ぶりか、訪ねたのである。
 その家庭は、東京から、先に夫が転勤して、二週間ほど遅れて夫人が引つ越して来た若夫婦で、夫は保険に入ることをそれまでは許諾していた。
年令は似ていたが、夫の方はおとなしく、どうやら姉さん女房らしい。
 直接会いに行った功は、マンショシの玄関に現われた夫人を見て、ドキッとした。あでやかなピンクのボディコンドレス、こぼれるようなバストやくびれたウェスト、プリプリしたヒップ。そのラインが躍動する薄いドレス生地だけに、ふっと、触れたくなるような肉体美をしていた。
 しかも、目や口もとが、会った瞬間から妖しく輝き、女性の外務員を無視して、所長に話しかけて来る。
「まあ、思った以上にいい男ネ。わたし、そういう方に口説かれると、生命保険でもなんでも入れちゃいたくなるのよ。でも、女性に口説かれると、全然しらけちゃって・・。ごめんなさいねェ」
 そして、リビングに入り、
「契約してもいいけど、ちょっと、わたし、条件があるのよ。それ、きいてもらえるかしら。
いえ、別に難しい条件じゃないわ。それ、男性でないと、きいてもらえないことなんですの」
「いやいや、難しいことでなければ、サービスいたしますよ」にこやかな返事に、
「ああ、よかった。じやあ、明日土曜日だから、夜にでも来てちょうだい。うちの彼もいることだから」ということで、その日は終った。
「ねえ、どういうことかしら。あの奥さん、所長を見る目、ちょっとヘンでしたよ。なんていうか、淫乱そう」
「おいおい、そう、脅かさないでくれよ。明日はご主人がいるからって、いってたじゃないか。いくらなんだっ.て、ご主人がいる前で口説く訳ないだろう」
 笑ったものの、なにか笑えないものがあって、内心は、ひょっとすると、棚ボタかも知れないと、
ほくそ笑んでみる一方、案外、難題を持ちかけられるかも知れないと、心を引き締める一幕もあった。
 その土曜日、約束の時間に、訪ねた。最初に彼を迎えたのほ、ヒョロリとした、二十六、七の若い主人で
「どうですか、ビールでも」と、初対面の功に、さえない声でボソボソと、親切なサービスをしてくれようとする。
「いえ、そんな、仕事でまいったのですから」いささか恐縮すると
「なになに、どうぞ、どうぞ」と、自分も飲み、注いでくれ、いくらか景気づけしたところで、夫は、およそタフガイとはいえない弱々しい眼つきをしていった。
「あの、ちょっと、うちの奥さんは変わっていますから、怒らせないで、いうこときいてやってくれませんか」
「いや、ぼくにできることなら、なんなりと」
「所長さんなら、大丈夫。間違いなく合格です。いや、そうしていただくと、ぼくも、ホッとできるんです」
 夫は、妙なことをいう。しかし、なかなか、夫人は現われず、しばらくして、ホロ酔いかげんになってから、姿を見せた。
 ハッとするようなドレスアップ。胸開きの広いピンクのボディコンドレスをまとい、わが家のリビングだというのに、キラキラ、アクセサリーを光らせ、目にはマスカラまで入れている。
 髪は赤く染め、唇のルージュも濃い。しかも、こぼれそうな乳房のふくらみ、くびれたウエスト、まろやかなヒップ。妖艶この上ない。それを見て、いささか慌てぎみに、
「きれい、最高よ。ああ、いいわ、そのイヤリング」と、頼を緊張させながら、絶讃の言葉を連発している。
 しかし、夫人はそれを無視して、「いらっしゃい。よく来て下さったわ」 と、握手を求め、隣りに坐って、さっそくホステスのように、むっちりしたボデーで側に密着した。
「お酌させて」と、ビールを注いでくれる。「いや、これは恐れ入ります。こんな美しい奥様に……」というと、「じゃあ、契約の件は、あなたさえよければ、どうぞ」
 と、突然、、夫がそれだけいって、席をはずした。
「あの、なにかご主人、不愉快にでも・・」 心配して問いかけた。
「いえいえ、彼はいつもああなんです。結論は、わたしが出すことになってますの。ホホホ・・」
と、笑い、「ねえ、もう一杯。わたしもこれ頂きますから」
 夫の残したビールを口にし、新しく注がせた。
「あの、それで、お話というのは」いささか心配になって問いかけた。
「まあ、そんなに慌てなくっても・・。いえ、ちょっと、診断させていただくことがありまして」
「診断?」「ハイ」
「医師の方は、あとからでもいいんです。契約をいただいてから、そうすれば、こちらの方から指定医をお願いしますから」
「いいえ、生命保険のための健康診断じゃありませんの。わたしがあなたを診断いたしますの」
そういうと、いきなり膝の上の手が、股を伝い、股上に近づき、男の局部に指が触れ、モゾモゾとさせる。
「あの、ちょっとーご冗談を・・」さすがに、主人の手前いってみたが、妖しい指の動きは止まらず熱くなってふくらむ肉柱をとどめることはできなかった。
 しかも夫人の微笑みかけていた眼で、突然、肉柱に想いを寄せるかのような笑みにかわり、つづいて、ポッと、目もとが赤らみ、眼球にうるおいを生じた。
「まあ、反応の早いこと。ご挨拶させていただきますわ」いきなりファスナーを開こうとする。
「あの、ご主人が・・」
戸惑う功を無視して、すーっと、お腹を裂くようにファスナーを下ろし、マニュキアした白い手をスッと中に入れ、ふくらみ、窮屈に喘いでいる赤むけた男根に、指を掛けた。
 さっとブリーフの裂け目から顔を出させると、ピンクに輝く亀頭が、夫人の目の前で赤面している。
「まあ、ご立派なこと。契約は、七分通り、お約束いたしますわ」
「七分といいますと、あとの三分は?」
「それは、あなたのお返事次第。こうして診断させていただいた以上、使用についても、わたし、ご相談したいものですわ」
 と、肩に手をかけ、頼をすり寄せて来る。乳房のふくらみが功の腕に、ふわりと温みを伝え、頼にキスされ、つづいて、チュツと、亀頭に吸いついた。
「うッ」と、呻きながらも「あの、ご主人が、ご主人が・・」と、低い声で気になることを口走った。
「うちには、主人なんていませんの。ご心配なく。どこかのドアの隙間から、息を殺して覗いていることでしょう」
「覗いている? いいんですか、そんなこと」
「いいのよ、わが家では、わたしは女王様。夫に口出しなんかさせはしません。もち論「あなたは、これからの人。ご相談にのってもらわなくっちゃ」
 なにかあると思ったか、まさか、夫の目の前で。いくら淫乱淫蕩の相がある夫人とはいえ、戸惑った。
「それじゃあ、お隣りの部屋にいって、用意して下さいませんこと」
「用意?」「そうですわ。わたしも用意しますから」
 艶然とした笑みを口もとに浮かべ、目を見つめ、立たせると、隣室のドアを開け、中に送り込んだ。
そこは、寝室になっている。妖しい赤・黄・緑・不思議な色の電灯がともり、光の織模様ができている。ピンクのシーツのかかったベッド。
その上にハニワの面があり、孔雀の羽根が飾られ、幾本もの鞭が壁に掛けてある。
 薄いブリーフ一枚つけた進一が、ヒョロリとした蚊トンボのよぅな体を折り曲げ、カない笑みを卑屈に浮かべ、迎えた。
「お願いします。ひとつ、あなたもぼくのような恰好をしてくれませんか」
「ご主人のような姿を」
「ハイ、そうです。裸になって、女王様をお迎えしてやって欲しいのです」

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